第14回オープンソーステクノロジー勉強会

第14回オープンソーステクノロジー勉強会 −開催のご報告− - GREE Labs

GREEで開催されたOST勉強会に参加してきました。OST勉強会は初めて参加したんですが、セミナールームの広さにビックリ。発表者はDeNAの川崎さん。YAPCで発表されたフレームワークMobaSiFについての発表でした(講演資料)
携帯サイトの開発はやったことないんですが、基本的なことから応用的なところまで広く発表されてたので楽しく聞けて非常に参考になりました。

昔より携帯サービス開発は楽

• 絵文字の扱い
  • 昔は外字コードとimgタグを使い分けてたりしてた
• 画像の出しわけ
  • SBMが昔gif使えなかった
• キャッシュサイズに余裕が出た
  • これは効果が大きいと言っていたと思います

端末情報

• Docomoでguid=onはformタグのPOSTやGETで書き方に癖がある

MobaSifとは

• 読み方はモバシフ
• DeNAの多くのサービスで使われてる
  • サービスに合わせて修正し、進化していった
  • そこから基本となる部分をOSSにした

MobaSifの基本思想

• 簡単にサイト作れることが前提
• 少人数で使うことを想定してる
  • フットワークは軽いが防御は甘い、という表現をされてました
• 開発者が運用まで想定して作る
  • DBはDB屋に任せるという思想ではない
• フレームワークもアプリの一部として日々進化させていく

MobaSif特徴

• 軽い
  • 重い処理はXSモジュールで書いてある
  • 再起動時のコストを考えて、起動コストを小さく
• 素朴な実装
  • 障害時の対応が早くなる
  • フレームワークごと対応するとか融通も利く
• 依存モジュール少
  • ほとんどperlの標準モジュール
• 動作環境は縛る(LAMP)

対応端末

• FOMA 900i〜
• au WIN
• SBM 3GC型〜
  • 上記以前の端末に対応しても、アクセス寄与率は1%くらいにしかならない

モバゲーのフレームワークとの違い

• メール送受信部分
  • セキュリティ的にまずそうなコードがあったのでカットした、と言ってたと思います
• セキュリティー的に見せられないコードの割愛
  • セキュリティ監査の体制について聞けばよかった。。
• Docomoの認証
• 絵文字の取り回し
  • モバゲーは内部で変換、MobaSiFはフレームワークが担当
• 誤字の訂正
  • 英語のミススペルの修正とか
  • careerをミスってたのを直したりなど
    • モバゲーはもう規模が大きすぎて今更直せない、と言ってたと思いますｗ

課題

• 多機能すぎてDBアクセスが多くアクセスが遅いので、いくらフレームワークを高速化しても意味がない
• システムが巨大になってきたので修正が危険
  • ここは依存性を低くしていきたいと言ってました
• 少人数を想定した作りなので、コード品質のばらつきに弱い
  • 10人くらいを想定してた
  • 人数が増えてくるとありえないコードが上がってくる
• utf8への移行
  • DBだけでも、500台あるので変換するのを考えるだけで・・・

話を通して、DeNAは凄腕のエンジニアが多そうだなーと感じました。最近のWebアプリフレームワークはGPSナビがついてて楽する方向に案内してくれる感があるけど、敢えて地図片手に走ってる感が感じられて、いい刺激になりました。

最後に会場を提供して頂いたGREEさんありがとうございました。また機会があれば参加してみたいと思います！